発売日 2005.1.26
☆曲目リスト |
1 翼はなくても | 8 恋心 |
2 ひとは大昔 海に棲んでたから | 9 東京日和 |
3 砂のしろ | 10 涙キラリ飛ばせ(Album Ver.) |
4 故郷 | 11 I〜誰か… |
5 sha la la… | 12 君のなせるワザ |
6 じゃあね それじゃあね | 13 翼はなくても〜Extravagant Mix〜 |
7 diplomacy |
小松未歩さんの7枚目のアルバムです。公式HPに「7枚目のアルバムを出せると聞いて一番驚いたのは私。」と書かれていることから,このアルバムを出すまでにいろいろあったのでは…,と感じてしまいます。特に最新の2枚のシングル(「砂のしろ」と「I〜誰か…」)の雰囲気からいっても…。それでも出てくれてよかった,よかった! このアルバムの想いを,小松さん自身HPで 「7枚目のアルバムを出せると聞いて一番驚いたのは私。 ここまで支えて下さったみなさんが居てくれたからこその7。 その数字は1と7でしか割れないLucky7。 7という重みと喜びを一緒に分かち合いたくて、 心からの感謝の気持ちをこのタイトルに込めました。」 (小松未歩さんの公式HPより) と述べています。前作の「〜花野〜」以降に出たシングル(20th,21th,22th,23th)からの6曲を含む合計13曲が収録されています。 ☆曲紹介 |
1 翼はなくても 作詞/作曲;小松未歩 編曲;古井弘人 2 ひとは大昔 海に棲んでたから 作詞/作曲:小松未歩 編曲:大賀好修 題名と共に,サビ部分のコーラスが大きく出ていて、不思議な浮遊感が耳に残る,楽しく不思議な曲。でも小松さんらしい歌詞,曲調です。基本的には失恋ソングです。「こんなことを言い訳にしながら未練がましい気持ちを正当化するなんて・・・。すこし弱気な自分を抱きしめてあげたくなります。」と小松さん自身言っているように,「 … 海に棲んでたから … 」の部分は,言い訳なのでしょうが,なかなかユニークな言い訳で,小松さんワールドというような気がします。 3 砂のしろ 作詞/作曲:小松未歩 編曲:古井弘人 4 故郷 作詞/作曲:小松未歩 編曲:古井弘人 都会で生きていくことの寂しさと故郷の暖かさを縦糸に,寄り添う人のいることの安らぎを横糸とした歌詞を,ピアノにこだわったアレンジで織り上げた作品。サビの「淋しい夜は ベッドにもぐり ふたり 肩を寄せ合ってた … いつか ここが故郷になる」という部分が,「どこに居ても心の拠り所のある場所が故郷なんですね。」という小松さんのメッセージを伝えています。 5 sha la la… 作詞/作曲:小松未歩 編曲:岡本仁志 この曲での小松さんのこだわりをHPで,「男女間の優しい空気を表現したくて岡本さんにコーラスをお願いしました。締め切り間近の急な依頼だったため慌てられたとは思うのですが、完璧なコーラス・ワークは必聴です。極小なので、ぜひ耳を澄ませて聴いて下さい。」と述べていました。ぜひ耳を澄まして,こだわりのコーラスワークをお聴き下さい。 小松さんらしい,ポップでふんわりした曲です。歌詞もポジティブな応援歌という感じで,私の好きなタイプの曲です。このアルバムの中では一番のお気に入りです。 6 じゃあね それじゃあね 作詞/作曲:小松未歩 編曲:池田大介 静まり返った部屋でピアノをカーンと奏でるような緊張感に包まれるピアノアレンジ。とにかくピアノの音色が美しいスローバラードです。そして,歌詞に描かれている,不安な心持ちが美しいピアノの音色とマッチしてリアルな心情を奏でてくれています。 7 diplomacy 作詞/作曲:小松未歩 編曲:大賀好修 ここに描かれているのは,勝ち気だけど弱い女の子。描かれている世界は,二十代前半までのこのようなタイプの女性がよくやる恋愛話。「力強いギターがとても男性っぽくて、対抗心からか勝ち気な女の子を描いてしまいました。」という小松さんの話しには納得。 8 恋心 作詞/作曲:小松未歩 編曲:小林 哲 「涙キラリ飛ばせ」のカップリング曲です。この曲では,より身近に感じてもらうためにヴォーカルから入っています。小松さんは,カップリング曲での新しい試みは,いつもふとした思いつきからやっているそうです。 女性の目から見た,再び出逢ってしまった二人の揺れる思いと,でも決して交わることのない二人を,スローバラードにのせて切々と歌い上げています。 9 東京日和 作詞/作曲:小松未歩 編曲:小林 哲 小松さんがHPで,この曲について「具体的な地名を使って作品を作ろうと思い、私との距離感がちょうどいい憧れの東京を題材にしました。ノスタルジックな音色はその時の情景と上手にリンクしてて、ゆったりとした流れの中に切なさを足してくれています。」と述べていました。これが全てですね。 「東京日和」といって思い出すのは,映画の「東京日和」ですね。アラーキーこと荒木経惟さんと奥さんの荒木陽子さんのフォト&エッセーを1997年に映画化したもので,主演が竹中直人,中山美穂でした。アラーキーの写真はいろいろ言われていますが,東京などの街(町)にこだわった風景撮影では,現在では右に出る人はいないでしょう。性的な写真も一つの表現方法として確立したのだからやはりすごい人です。私は,彼の性的な写真は独特な表現方法(特に色合い)が何となく苦手なのですが,街(町)写真は大好きです。そんなわけで,この曲の題名を見て,映画を思い出してしましました。曲とは関係ありませんが…。 10 涙キラリ飛ばせ(Album Ver.) 作詞/作曲:小松未歩 編曲:古井弘人 シングルバージョンより軽やかな感じがします。「シングルの時よりもPOP感を引き立たせたかったので、鍵盤系を出してアルバム用にミックスしてもらいました」という小松さんのねらいがものの見事に出ています。小松さん曰く。「サイドB的なストーリー展開が期待できそうですよ。」 11 I〜誰か… 作詞/作曲:小松未歩 編曲:古井弘人 12 君のなせるワザ 作詞/作曲:小松未歩 編曲:大賀好修 何とも言えない曲調です。少し懐かしいそんな感じがします。本当は不安で震えている,そんな感じを上手く表現した曲です。 歌詞は,人は決して強い物ではなく,強がっていても本当は不安で震えている,それが人と人の絆で支えられているんだというものです。そして,支えてくれている人たち「ありがとう」と言う内容です。彼女の言葉を借りれば「深い感謝の気持ちはどうしたら届くのだろう?と思っては空回りばかり。今回もちゃんと伝えられた自信はありませんが7という歴史に参加して下さったみなさんにすべてで答えられるよう、これからも全力で歌い続けます。」ということだそうです。 13 翼はなくても〜Extravagant Mix〜 作詞/作曲:小松未歩 Remix:Mr.Lee 「翼はなくても」のRemixバージョンです。クラブ系のRimixで,こういうアプローチもありかなと思える作品です。小松さんが,レコーディングの休憩中に何気なく聴かせてもらって,その楽しんで音楽と関わっている姿勢が心地良く思い、なにがなんでもこのアルバムに!と収録させてもらったのだそうです。 このアルバムの始まりが同じ「翼はなくても」のシングルバージョンで,締めがRemixバージョン。締めとしてこのRemixバージョンはなかなかいいです。 |