Ｉ〜誰か…
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☆「Ｉ〜誰か…」 作詞／作曲 小松未歩 編曲 古井弘人 Ｃ／Ｗ：カムフラージュ sun and moon 発売：２００４／１０／２０
☆Ｉ〜誰か… 色のない街を 歩いていた 木枯らしに吹かれながら 自分が 何者かも知らずに どこへ行くの 人の愛し方を忘れて こみ上げる想い 殺した 誰か ここに居る意味を教えて 響く鼓動も ムダに思える 心 躰 揺さぶられることが 煩わしくて このまま消えたい 取り戻したい時間があるの 伝えたい言葉がある 緋色の空が君を つれ去り 星にしても 愛しい人の助けになれず ただ泣いてばかりで ごめんね 人に生まれて 散りゆくまでの人生を 懸命に生きて 足跡残す だから 夢や希望が輝くと 教えてくれた 君だけがいない 誰か ここに居る意味を教えて 響く鼓動も ムダに思える これが夢の途中ならいいのに 冗談だよって 笑わせて欲しい 誰か… 切なさを感じるスローバラードです。晩秋(または冬の始め）の午後３時過ぎから夕暮れ時にかけての何とも言えない寂しい雰囲気を表現している，寂しい感じの曲です。さらに，ギターの弦の音色が寂しい雰囲気を引き立てています。本人のコメントには次のように書いてありました。 ピアノが奏でる晩秋の風景。 ただ嘆いてばかりいる日々でも 私は私であるプライドを タイトルに残しました。 上手く笑える日まで この音が近くにありますように 歌詞を見るとわかるのですが，小松未歩さんの切ない独特な歌声とこの切ない曲調が，亡くなった恋人？へのレクイエムだと考えると，妙にはまっているように感じます。 「歌詞について」 まずは彼(愛しい人）は亡くなっているという設定だと思います。それは， 「緋色の空が君を つれ去り 星にしても」 の部分や，その後の， 「愛しい人の助けになれず ただ泣いてばかりで ごめんね」 さらに 「人に生まれて 散りゆくまでの人生を 懸命に生きて 足跡残す だから 夢や希望が輝くと 教えてくれた 君だけがいない」 の部分から推測できます。つまりこの曲の歌詞は，亡くなった彼への想いを綴ったレクイエムと考えられるのです。そう考えると，歌詞全体の解釈は比較的簡単にできます。 歌詞の最初は，亡くなって彼の事を想いながら街を歩いている心情を綴っています。街の情景を描いていますが，すべて主人公の心情の投影です。その後１番のサビになるのですが，「誰か ここに居る意味を教えて」が主人公の気持ちをすべて語っています。そしてここでの結論は，「煩わしくて このまま消えたい」です。 ２番は，まず亡くなった彼への今の想いを語っています。その後，サビを含めて亡くなったことの状況説明的な歌詞になります。 最後のサビは，１番のサビと良く似ています。ただ１番では「心 躰 揺さぶられることが 煩わしくて このまま消えたい」と彼なしに生きていくことさえも否定的だったのですが，最後のサビでは「これが夢の途中ならいいのに 冗談だよって 笑わせて欲しい…，誰か…」と，主人公が生きる事へのかすかな望みを感じる歌詞に変わっています。 歌詞全体を考えると，前に述べたように「彼への想いを綴ったレクイエム」です。大好きな彼が亡くなって，その寂しさに心傷ついて，生きることにさえ放棄しそうな女性が描かれています。その女性が，彼への想いを綴っていくうちに，主人公が生きる事へのかすかな望みを感じるようになっていく。そのターニングポイントの歌詞が，「人に生まれて 散りゆくまでの人生を 懸命に生きて 足跡残す だから 夢や希望が輝くと 教えてくれた」の部分だと思うのです。どうでしょうか？ 前作の「砂のしろ」もこの作品も，歌詞がなんか暗く，どんよ〜りしています。小松さん自身に，色々心境の変化があったのかもしれませんね。ジャケット写真も両方とも意味深ですし…。 |
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