「眩暈（めまい）」
|
☆「眩暈」 Lyric ＆ Music Chihiro Onitsuka Arranger Takefumi Haketa Ｃ／Ｗ：ｅｄｇｅ 発売：２００１／２／９
☆眩暈（めまい） 何かに怯えてた夜を 思い出すのが非道く怖い ねぇ私は上手に笑えてる？ 今は貴方のひざにもたれ 悪魔が来ない事を祈ってる ねぇ「大丈夫だ」って言って 嘘みたいに私を 強く強く信じているから 貴方の腕が声が背中がここに在って 私の乾いた地面を雨が打つ 逃げる事など出来ない 貴方は何処までも追って来るって 泣きたい位に分かるから 分かるから 残酷に続いてくこの路で 例えば私が宝石になったら その手で炎の中に投げて 邪魔なモノはすぐにでも消えてしまうの ガラクタで居させて 貴方の腕が声が背中がここに在って 私の鈍った本音を掻き乱す 気付きたくなんて無い 自分を振り切る自分を 何処まで走らせていればいい？ 貴方に聞かせられるような 綺麗な言葉が見当たらない 卑屈になって叫ぶ私を 縛りつける前に 優しくなんかしないで 貴方の腕が声が背中がここに在って 私の乾いた地面を雨が打つ 逃げる事など出来ない 貴方は何処までも追って来るって 泣きたい位に分かるから 分かるから 貴方の腕が 声が背中が ここに在って 貴方の腕が 声が背中が ここに在って lyric Chihiro Onitsuka ２月から３月の上旬の晴れた日。明るく眩しい光。まだ寒く，空気がピーンと張りつめ，どことなく淋しい雰囲気が漂っている。そんな，今頃（現在２月１２日）にピッタリの曲です。 スローなバラードで，ピアノを生かしたシンプルなつくりです。全体的に優しく穏やかな曲調で，何かホッとできる曲です。 どちらかというと，今までは歌詞の世界が先行していたような気がしますが，この作品はとにかくと曲が最高に良いです。淋しさと温かさを，ピアノを中心としてシンプルな演奏で表現し，シンプルだからこそ，聴いている者の心の奥に染み込ませていく…。だから，私はインストでよく聴いてしまいます。（当然歌詞も良いのですが…。）鬼束さんの新境地を見せてくれた作品だと思います。 〈歌詞について〉 今回のシングルでは，この曲ももう一つの「ｅｄｇｅ」にも，英語の歌詞が１つもありません。シングルで２曲とも英語の歌詞の部分がないのは初めてです（１曲目は必ず英語の歌詞があった）。今まで，英語の歌詞の部分が曲の重要な位置を占めていたので，歌詞から見ても，鬼束さんの新境地を示した作品だと思います。 歌詞自体は，シンプルで，本人も言っていますが「ストレート」な内容です。個人的には「貴方の腕が声が背中がここに在って 私の乾いた地面を雨が打つ」が好きです。雨は”貴方”の思いかな？雨によって，”私”の乾いた心が潤っていく，そんな情景が曲とピッタリなのです。 ただ，「残酷に続いてくこの路で 例えば私が宝石になったら その手で炎の中に投げて」の部分が彼女の曲らしいかな？普通，「宝石」になりたい，なってみせるという歌詞が多い中で，「宝石になったら，炎の中に投げて〜自分の存在を消して」というのは珍しいと思います。その後の歌詞，「邪魔なモノはすぐにでも消えてしまうの ガラクタで居させて」と合わせて考えると，宝石のように，綺麗で価値があるかもしれないが何の役にも立たないものでいるより，ガラクタだけど何かの役に立つかもしれないものでいたいという解釈ができます。どうでしょうか？ これまでの彼女の歌詞の主人公は，一人で生きている，生きたいということが多かったのですが，この曲に関しては，寄り添う相手が居るので，それがこの曲を温かなものにしているのだと思います。  「ｅｄｇｅ」のページへ☆ お知らせ… みなさんから，掲示板(現在は設置していません）やメールで「眩暈・ｅｄｇｅ」についてのご意見や感想をいただきました。そこで，みなさんからもらったご意見をまとめたページをつくりました。もしよかったら，ご覧ください。  みなさんから見た世界「眩暈・ｅｄｇｅ」 |
「月の光を浴びながら〜鬼束ちひろの世界」トップへ
アルバム「インソムニア」へ