さいごの砦
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☆「さいごの砦」 作詞／作曲 小松未歩 編曲 大賀好修 Ｃ／Ｗ：愛の唄 輝ける星(delightful ver.) 発売：２００１／８／８
☆さいごの砦 君にすべての愛を捧げたいのに なぜか 空回りばかりの この気持ち 一度 失いかけた関係だから 怖いものなんて無いのに 不安が付きまとう 自身がみなぎる その笑顔 道行く誰もが振り返る なんの前ぶれもなく 急に顔をみせて「元気？」だなんて 君と向き合うことに自信が持てない すべてを知りたくなるけど 嘘でいい しゃがみ込んで泣いてた あの夏の日が 今も 苦い記憶として 行動を鈍らす 愛する気持ちに ルールはない 価値観さえ変える 甘いキス もう 二度と離さないから 思わず突いて出た 本音が響く 君の描く未来に参加したくて 幼く未熟な心に 鞭を打つ きらめく大都会の隅っこで いつか 拍手の渦に巻かれてる 姿があるように 僕が心許した この世で たったひとりの人 ゼロから始めようよ 新しい場所で 少しの空白も きっと必要だった 共に過ごした時間は まだ短いけど 分かる ここは僕が見てた さいごの砦だと アップテンポでノリの良い曲です。全体的に，スピード感にあふれ，これから進んで行くぞ！という感じがします。「チャンス」や「最短距離で」に通じるメロディーラインです。 大賀好修さんが編曲を担当して４曲目ですが，私のような初期からのファンにとっては，やはり古井弘人さん編曲の方が，小松未歩さんにはピッタリくるような気がしてしまいます。大賀好修さんの編曲も悪くはないのですが，音が軽く感じてしまうのです。（たぶんそれをねらっているのだとは思うのですが…）また，古井弘人さん編曲に見られた，イントロや間奏での音楽的遊びも少なくなってしまい残念だと思っています。特に同時収録の「輝ける星」の編曲で，古井弘人さん編曲の旧バージョンと比較するとそう感じてしまうのです。（「輝ける星」で小松未歩さんと出会い，また一番のお気に入りのため，思い入れが強く，そう感じてしまうのかもしれませんが…。） あと余談ですが，ＣＤの裏ジャケット（収録曲が書いてある方）の天使のイラストがかわいくて，色使いもＧｏｏｄ！です。 「歌詞について」 「僕」（男性）から，「君」（女性）に向けたかたちのラブソングです。この曲の世界は，次の２つフレーズが全てを物語っています。 「分かる ここは僕が見てた さいごの砦だと」 この歌詞の「僕」は，もともと「君」とつき合っていたのですが，何らかの理由で分かれてしまった，または上手くいかなくなってきつつあったのでしょう。これは，「一度 失いかけた関係だから」「しゃがみ込んで泣いてた あの夏の日が 今も 苦い記憶として 行動を鈍らす」「少しの空白も きっと必要だった」から推測できます。 でも，距離を置いた結果，「君」の良さに気付いたのですね。再び一緒にやっていきたい気持ち（例えば「君の描く未来に参加したくて」）と，不安な気持ち（例えば「怖いものなんて無いのに 不安が付きまとう」）が入り交じっているのですが，結論は，「君がさいごの砦」なのです。 小松未歩さんらしい歌詞の世界がでていて，ちょっと懐かしく聴けました。ただ，たぶん彼女の作詞能力が向上したためだと思うのですが，描かれている世界が，歌詞から読みとりやすい作品が続いていますね。彼女の作品の魅力は，歌詞解釈の難解性にあったのですが…。ちょっと寂しく感じています。 |
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