謎
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☆「謎」 作詞／作曲 小松未歩 編曲 古井弘人 Ｃ／Ｗ：言葉にできない 発売：１９９７／５／２８
☆謎 この世であなたの愛を手に入れるもの 踊るライト見つめて忘れない ａｈｈ 謎がとけてゆく 君はまだ 疑うことなく 友情と呼べた日々過ごし 今もずっと 涙あふれ止まらなくて 失うことだけを教えてゆくつもり 少しでも伝えたくて 傷む心が どんな経験しても やっぱり迷うのよ この世であなたの愛を手に入れるもの 踊るライト見つめて忘れない ａｈｈ 謎がとけていく 君がただ 見失う時は やり場のない想いを感じ 鏡となる わざとじゃなく ひらめくのよ 不思議なシグナルが，私に仕掛けるのよ もうすぐ私のもとにハートが届く だけどこの胸騒ぎ 今すぐ会いたくて 謎めくあなたの愛を手に入れたとき 世界は生まれ変わる 目覚めたら ａｈｈ 無限に広がる 少しでも伝えたくて 傷む心が どんな経験しても やっぱり迷うのよ この世であなたの愛を手に入れるもの 踊るライト見つめて忘れない ａｈｈ 謎がとけていく 謎がとけていく デビュー曲で，彼女の曲の中でもっとも有名な曲です。「名探偵コナン」のオープニングテーマ曲です。彼女と「コナン」との関わりはこの曲で始まりました。 アップテンポな曲調で，間奏などに見られるピアノの使い方は，ジャズの手法を用いて，この曲をおしゃれなものに仕上げています。リズム，アレンジ，曲の完成度は，彼女の曲の中でも一番だと思います。デビュー曲でこの完成度の高さは，「小松未歩，恐るべし！！」と感じさせるものでした。 「歌詞について」 初期の彼女の歌詞に多く見られる「宇宙」を表す言葉（宇宙，星，地球…など）が，このデビュー曲では全く出てきません。強いていえば，「世界は生まれ変わる 目覚めたら ａｈｈ 無限に広がる」の「無限に広がる」が，愛を手に入れることで，今までの世界（現実，地球での観念）から無限の世界（宇宙観）へ広がっていくと解釈できないことはないのですが…。彼女の，宇宙へのこだわりは，次の「輝ける星」から始まると思えます。そのためか，この曲の歌詞は彼女の詞にしては少し異質に感じられてしまいます。 この歌詞の解釈は，「私」・「君」・「あなた」のとらえ方によっていくつかの解釈ができます。 まずは，「君」は女性を示し，「あなた」は思いを寄せる男性というパターンがあります。これで考えると，ここに描かれているのは，「私」と友人の「君」（「君はまだ 疑うことなく 友情と呼べた日々過ごし 今もずっと」という歌詞から，二人は友人関係と思われる）が同じ男を好きになってしまったという，恋のトライアングルの状態だと思われます。そして，「もうすぐ私のもとにハートが届く」という歌詞から，勝負の軍配は「私」にあがったと思われます。でも，ライバルが友人の「君」なので，「涙あふれ止まらなくて 失うことだけを教えてゆくつもり」や「少しでも伝えたくて 傷む心が どんな経験しても やっぱり迷うのよ」というふうに困っているという歌詞だと思うのです。そして「謎がとけていく 謎がとけていく」というのは，友人の「君」に気づかれてしまったという意味だと思うのですが…。これは１つの解釈です。 また，「あなた」＝「君」ともとらえることができます。そのときは，前半は「私」の片思いでソングという解釈で，歌詞の中の，「君はまだ 疑うことなく 友情と呼べた日々過ごし 今もずっと 涙あふれ止まらなくて 失うことだけを教えてゆくつもり」というところがそれを表しています。そんな関係が，「君がただ 見失う時は やり場のない想いを感じ 鏡となる わざとじゃなく ひらめくのよ 不思議なシグナルが，私に仕掛けるのよ」で変わり始めていき，やがて，「もうすぐ私のもとにハートが届く」でハッピーエンドに向かい，「謎がとけていく」で，二人の愛の謎が解けてハッピーエンドという，お気楽な歌詞に解釈もできます。かなり強引な解釈ですが。どうでしょうか？ |
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